海外駐在 危険を感じるとき
海外駐在 危険を感じるとき
海外駐在にはセキュリティリスクが多く存在します。日本で普段生活している分には、家から駅へ、電車で会社最寄り駅へ、そこから徒歩で会社への往復。帰り道にコンビニに寄ったり、ジムやレストランに行ったりと危険を感じる瞬間というのは特にありません。
海外駐在中はどこにいても、どの瞬間も何らかの緊張感は拭えません。
日本では考えられない危険がたくさん
日本で電車に乗っているとき、道端を歩いているときに特に危険を感じることは無いでしょう。歩道も整備されており、どこかの上級国民のような事が無ければ、老害対策さえ国が力を入れれば、歩道で事故、事件に巻き込まれることはそうそうありませんし、普段の生活では意識することはないでしょう。
途上国駐在では、歩道なんて整備されてないことの方が普通です。私の住む町も、警察は多くいるので外に全く出られないということはありませんが、歩道は無いので歩くときは常に周りを見渡して車に注意しています。車やバイクとの距離が近いので、バイクが通るときは強盗に合わないよう注意したり、車にぶつかることの無いようできる限り道の端を歩くようにしています。それでも気づいたら車がほんの数センチのスペースをすごいスピードで去っていくという事は頻繁に起こります。
メトロでも日本と同じような感覚ではいられません。これは途上国に限った話では無いですが、海外のメトロでは基本は荷物は前で抱きかかえるようにしています。これは過去に身障者を装ったスリにやられたことがあるためです。
食べ物だって要注意
生ものは当然要注意です。野菜も良く洗うことは当然ですし、ニュースや新聞、ローカルスタッフからの情報を注意して得ておかないと、気づいたら野菜だけでなく水道水も危険だという情報が出ている事もあります。上下水道の管理能力はやはり途上国は大きな不安があります。
コールドチェーンが発達している国というのは意外と少ないもので、魚を見極める目が養われます。新鮮そうだからと油断をすると、トイレから出られなくなります。
でも一番危険なのは
私が1番危険を感じるのは、車乗車中です。運転はドライバーがつくので、自分が運転するということはありません。が、ドライバーの運転感覚も日本とは大きく異なるので、ドライバー自身は特に意識せず行っている運転が、我々には危険に思えます。
特に危ないと思うのは車間距離、一般道だけでなく高速道路でも車間距離をほとんどとりません。何度か注意し、直すように言いますがしばらく時間が経つと忘れてしまうので、たまに感情的になってしまうときもあります。
特に高速道路での車間距離は命に関わりますので、100メートルの車間距離を意識しろと注意していますが、ドライバーとしては車間距離をあけるとすぐに他のドライバーが割り込んでくるからあけられないのだと。しかしこちらとしても、自身の安全が第一ですので譲れません。注意をし続け、安全運転を心がけさせています。
技術自体は確かに高く、縦列駐車なんて日本人でここまで上手くできる人はそういないだろうと思えるレベルで決めてきます。しかし、途上国の多くのドライバーは、日本人とは全く異なる運転の常識を持っている、チキンレースのように突っ込んでくるのは当然と思っていた方が良いです。
以上、海外駐在で危険を感じる例を挙げてみました。くれぐれも海外にいる時は、日本の何倍も安全に気を配りながら生活、旅行して頂ければと思います。